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エリア C は東広島の西条農業高等学校と広島高校、呉の呉三津田高校の 3 校、計 16 名です。「帰ってこれる故郷を未来のために」をスローガンに若者が平和について深く考える場づくりを企画・実施しています。

 

課題抽出の段階ではまずメンバーそれぞれの経験から

ターゲット設定について重要視したい点を共有し,

「地域課題の解決に取り組んで いるが,その過程で

課題を抱えている人」というフレームを決めて

各校生徒・教員へのアンケート調査等情報収集に

取り組みました。また、「農業」「町おこし」「ものづくり」「平和」の 4 つの注目すべき領域を設定し個々でフィールドワーク等を行い,そのレポートをエリ アスクールに持ち寄る形でターゲットの特定と課題の分析を行いました。

 
その中で特に重要なものとして焦点を当てたのが、「平和」、なかでも被爆者の方の戦争記憶の風化です。課題の分析と明確化のために行 った平和記念資料館周辺のフィールドワークや,語り部,ピースボランティアの方へのヒアリング,NPOによる平和に関するワークシ ョップへの参加を通して、平和構築を身近に感じ深く考えることのできる機会の欠如に起因する若者の無関心を解決すべき課題として設定しました。  


持続可能な記憶継承のサイクル作りのために、私たちが選んだのは全体スクールやグローバルスクールなどで何度も体験してきた「ワー クショップ」の手法です。普段と違うやり方で、普段と違う多くの人と意見を交わせる機会を私たち自らが創出することで同世代の意識 が高まるきっかけになるのではないかと考えました。HISを通じてこれまで自分たちが学んできた議論の手法や大切な考え方を整理し、大学生・NPO メンターさんのアドバイスのもと、オリジナルの WS を設計し、まずは各校で少人数の生徒を集めてワークのいくつかを 体験してもらいました。そしてそこで学んだ課題等をもとに再度内容を練り直し、平成 28 年 2 月、広島大学で高校生・大学生を集めた WS を行いました。

 
今夏のグローカルスクールではその活動の集大成として、県内の高校生・大学生から参加者を募り県民文化センターで WS を行います。 テーマは「故郷」と「平和」。課題設定段階で発見した様々な地域の課題と、一見自分たちとは遠いもの、難しいもの、重いものととら えられがちな「平和」を結びつけ、自分の心のよりどころとなる故郷から平和に思いをはせ、またそれを通じてさらに故郷をかけがえの ないものに感じてもらえたらと思っています。加えて当日は、招待した NPO や教育団体等の方にご観覧いただいて活動内容を発信し、この活動を未来へつないでいこうと計画しています

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